IEのバージョン使い分けを意識してWindowsNTをインストールする

Windows検証環境向けOSインストール

 自宅で使っているデスクトップ(DELL Optiplex GXM5133)の, システムドライブの空き容量が100MBになってしまったので, 思い切ってハードディスクをフォーマットし, OS(WindowsNT4.0)を再インストールしました.

ドライブ構成

 今回,システムを入れるドライブを,1.5GBと3GBの2つ用意して, 1.5GBの方は起動できるだけの最小限の環境,3GBの方にいつも使う環境という風に, WindowsNTを2つインストールし,デュアルブートにしました.

Linuxは,全然使っていなかったので,今回削除しました.

ドライブ構成をディスクアドミニストレータで表示すると,こうなります.

ドライブ構成図

本体を買ったときの内蔵が1.5GBで,その後買い足していったのがわかります.

ディスク2の「不明 200MB」は,Linuxを使っていたときの名残で, Linux用スワップパーティションです.


デュアルブートの理由

なぜOSを2つ入れてデュアルブートするかですが,

  1. システムが壊れて起動しなくなったときに,もう片方から起動できるようにしておく
  2. システムを丸ごとバックアップ,復元できるようにしておく

という理由です.

1.はそのものでいいとして,2.は,少し特殊かもしれません. 具体的には,非常に怪しくてシステムがおかしくなるかもしれないソフトの動作確認をするときに,

  1. Dドライブに通常使う環境が入っているとき
  2. Cドライブで起動して,Dドライブの内容のうちProgram FilesディレクトリWinntディレクトリを,例えばGドライブの適当なディレクトリ内にバックアップします
  3. Dドライブで起動して,何か,怪しいソフトをインストールして動作確認.確認終了
  4. Cドライブで起動して,DドライブのProgram FilesディレクトリWinntディレクトリを,削除
  5. 既に2.でGドライブ内にバックアップしていたそれらのディレクトリを,Dドライブにコピー

という手順を踏むことで,そのソフトをインストールする前の状態に, 完全に戻ることができます.

(ただし,他のディレクトリにもソフトをインストールしていた場合は, もちろんそのディレクトリもバックアップしておく必要があります)

今回はこの方法を使って複数の環境を保存しておき, いつでもその環境を呼び出して使えるようにしました.保存した環境は以下の通りです.

  • Internet Explorer (以下IE) 3.0 + NTSP1
  • IE 3.0 + NTSP3
  • IE 4.01SP1 + NTSP4
  • IE 5.0 + NTSP5
  • IE 5.01 + NTSP6a

なぜこんなにたくさんの環境を保存するのか?ということですが, 客先の環境は色々あるということです.いかん,仕事の話になってしまった.


インストール手順

環境を保存するところを,Check Pointと書いています. 全部Dドライブから起動した状態で,Dドライブにインストールしていくのですが, ここに来たらいったんCドライブから起動し, Dドライブのシステムの内容を既に記述したように別のドライブにコピーします.

  1. WindowsNT 4.0
  2. モデムドライバ,プリンタドライバ →Check Point 1 (IE3+NTSP1クリーン環境)
  3. NT追加サービス(ダイヤルアップネットワーク,Peer Web Services)
  4. WindowsNT SP3 →Check Point 2 (IE3+NTSP3クリーン環境)
  5. Visio 5
  6. Office97 Service Release 1(Word+Excel+Access)
  7. Visual Studio 97 (Visual Basic 5.0+Visual C++ 5.0)
  8. Visual Studio 97 SP3 →Check Point 3 (Visual Studio 97 開発環境)
  9. Check Point 2に戻す
  10. Internet Explorer 4.01 SP1
  11. WindowsNT SP4 →Check Point 4 (IE4.01+NTSP4クリーン環境)
  12. Internet Explorer 5.0
  13. WindowsNT SP5 →Check Point 5 (IE5.0+NTSP5クリーン環境)
  14. Internet Explorer 5.01
  15. WindowsNT Option Pack 4
  16. ATOK10
  17. Microsoft IntelliPoint
  18. WindowsNT SP6a →Check Point 6 (IE5.01+NTSP6準クリーン環境)
  19. Visio 5
  20. Visual Studio 6.0 (Visual Basic 6.0+Visual C++6.0+Visual Source Safe 6.0)
  21. Visual Studio 6.0 SP3
  22. MSDNライブラリ 2000年1月リリース
  23. Microsoft Photo Draw 1.0
  24. Microsoft Office 2000 Premium
  25. Paint Shop Pro 3
  26. Adobe Acrobat 3.0aJ
  27. Adobe Dimensions 3.0J
  28. Becky! Internet Mail 1.25.09
  29. Becky! カスタマイザ 0.2
  30. Becky Address Book Manager 0.33
  31. Dana Text Editor 1.10
  32. Irfan View 2.60
  33. Lview Pro 1.C5
  34. ページブラウザ 1.2
  35. FFFTP 1.52
  36. Netscape Communicator 4.6
  37. Foxbin 2.05
  38. Jydivide 2.22
  39. LHMelting 0.91.0.4
  40. TTEdit 2.50
  41. 付箋紙95 4.62
  42. JBuilder 1.01
  43. JSDK 2.0
  44. Apache Web Server 1.3.6
  45. Apache JServ 1.0

ふ〜,ご苦労様

無事に終わったのですが,しかしNetscapeが非常に不安定で, 普通のHTMLを開いただけで落ちたりします.おかしい.


Check Pointから復元する方法

エクスプローラーから単純にファイルコピーすれば良いのですが, 私はバッチファイルを作っています.
xcopy Ie3ntsp1\*.* D:\ /S /E /H /K
こんな感じで,XCOPYコマンドに /S /E /H /KオプションをつければOKでしょう.

Windows2000

もうすぐ発売の,Windows2000ですが...

Windows2000をインストールしても,今の方法を使って, 好きなときにNT4.0に戻したりできればいいんですが,NTFSのバージョンが上がって, SP4未満のNT4.0では読めなくなるし,OSの起動メニューも大幅に変わっているので, どうも不安があります.

このマシン自体,メモリはMAX積めるだけ積んでいるんですが(それでも128MB), CPUはPentium133MHzと,かなり見劣りしますし.

Windows2000はどっちかというとノートに入れて使いたいんですが, しばらく様子見かな

評価版を使ったところ,設定を変えても再起動をほとんど要求されないところが, 気にいりました.会社で動かすために,ネットワークの設定など一通りやったのに, 全然再起動を要求されなかった


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