Oracle 10gをRedHat 9にインストールする方法

RedHat9へのOracle10gインストール

お試し版をダウンロードしてきて,Oracle10g(Oracle10.1)を動かすことにした.

とりあえず手元にあるRedHat9にインストールした.

今回も,前回と同じように神のサイトのお世話になった.

Installing Oracle Database 10g on Red Hat Enterprise Linux AS 3 and 2.1, Red Hat 9, and on Red Hat Fedora Core 1
http://www.puschitz.com/InstallingOracle10g.shtml

感謝,感謝.


今回使ったソフト

  • Linux: RedHat9 (Update未適用)
  • Oracle: Oracle10.1.0 for Linux トライアル版 (OTNからダウンロード)


1.ダウンロード

 日本のOTNからもダウンロードできるが, 以下の理由により,米国のOTNからダウンロードした.

  • ダウンロードするファイルは巨大でかつ回線が頻繁に切れるので,
  • ブラウザからダウンロードするのは現実的ではない.
  • そのため,ダウンロード専用ソフト(今回はFlashGet)を使う.
  • しかし日本のOTNからのダウンロードは,CGIか何なのか知らんが動的なURLであり,FlashGetでうまくダウンロードできません
  • 米国のOTNからのダウンロードは静的なURLで,FlashGetで問題なくダウンロードできました

ダウンロードしたファイル(ship.db.cpio.gz)をそのままCDに焼いても良いが, 今回はまじめにISOイメージを作って焼いた.

$ gzip -dv ship.db.cpio.gz
$ cpio -idmv < ship.db.cpio
$ mkisofs -r Disk1 > ora10g.iso
出来上がったisoファイルを,CDライティグソフトで焼く.

2.OS関係の設定

/etc/hostsファイル

hostsファイルに自分自身のエントリを作っておく.

/etc/hosts に追加

127.0.0.1       localhost
192.168.0.105   inspiron

このマシンには192.168.0.105というアドレスを振っており,「inspiron」がホスト名です. 以下たびたび登場しますので,各自のホスト名で読み替えてください.

/etc/redhat-releaseファイル

インストーラをだますための設定. /etc/redhat-release の内容を変更して,OSがEnterprise Linuxだとインストーラに思わせる.
# cd /etc
# cp redhat-release redhat-release.org
# echo 'Red Hat Enterprise Linux AS release 3 (Taroon)' > redhat-release

Oracleインストール終了後に,以下のようにして元に戻すべし.

# cd /etc
# cp redhat-release.org redhat-release

カーネルパラメータの設定

 次にカーネルパラメータの設定.

/etc/rc.d/rc.local に追加

echo 250 32000 100 128 > /proc/sys/kernel/sem
echo 2147483648 > /proc/sys/kernel/shmmax
echo 65536 > /proc/sys/fs/file-max
echo 1024 65000 > /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
ulimit -n 65536
ulimit -u 16384

また,rc.localに追加するだけでなく,これらの内容を実際にシェルから実行してから, 以降の作業を継続する.


3.OSのグループ,ユーザを追加

 グループを2個と,ユーザを1個追加する.
# groupadd oinstall
# groupadd dba
# useradd -d /home/oracle -G oinstall,dba -p xxxxx oracle

4.インストール先のディレクトリを作成

 今回は,/opt/oracle 配下にインストールしてみる.
# mkdir /opt/oracle
# chown oracle.oinstall /opt/oracle

5.oracleユーザの環境設定

 ここから(5〜8)は,基本的にユーザoracleによる作業になる. (orainstRoot.sh という例外を除き)

~oracle/.bash_profile に,以下の内容を追加.

~oracle/.bash_profile に追加

export DISPLAY=inspiron:0.0
export ORACLE_BASE=/opt/oracle
export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/10.1.0
export ORACLE_SID=ora10
export NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC
export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin

DISPLAYのホスト名,ORACLE_SIDは各自で.


6.インストール

 1.で焼いたCD-ROMをドライブにセットして,自動マウントもしくはmount /mnt/cdrom でマウントした後,
$ cd
$ /mnt/cdrom/runInstaller
最初のcdは別にやらなくても良い. ただ,CD-ROMがカレントディレクトリという状態だとインストールを開始できないので, それを意識せよという程度の意味.

インベントリ,インストール先などのディレクトリは,ORACLE_BASEを 使ったデフォルトが表示されるのでそれをそのまま使う.

インストール途中で,rootにsuして

# /opt/oracle/oraInventory/orainstRoot.sh
を実行をせいと言われるので実行する.9iの時と同じですな.

あと,途中でopenmotifが見つからないという警告が出た.

確かにopenmotifは入っていない.

まぁとりあえず無視したが,結局特に問題はなかったようだ.

あと,データベース作成はインストール時には行わない方がよい. データベースの作成途中で固まりました.


7.インストール後の確認

 何とかインストールが終わったようなので,
$ sqlplus '/ as sysdba'
で,アイドルインスタンスに接続できることだけ確認した.

データベースはまだ作成していないので,データベースの起動はできないが, ここまでやって疲れ果ててしまったので,いったん切り上げた.

あと,/etc/redhat-releaseを元に戻しておく.


8.データベースの作成

 初期化パラメータの設定とか面倒なので,DataBase Configuration Assistantを使って行う.
$ dbca
設定は適当に...まぁ私の場合,

  • カスタムで,JVM, XMLDB,Oracle Textははずしておいた.
  • Global Database Name:ora10.kamoland
  • SID:ora10
  • キャラクタセット:JA16SJIS
  • スキーマのパスワード:全て同一でXXX

こんな具合で.

作成が終了したら,

$ sqlplus '/ as sysdba'
SQL> startup
で,データベースの起動を確認できた.OK


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