DELL Optiplex GXM5133にLinux(Slackware3.1)をインストールする

DELL Optiplex GXM5133へのLinux(Slackware3.1)インストール

Linuxは,フリーのPC用UNIXクローンです.  X68000(OSはHuman68k)を使っていた頃,UNIXから移植されたシェルやツール・コマンドがフリーで公開されていたのを使わせて頂いていました. すると大変便利で(特にgcc,TeX,bash,rm,gzip), UNIXといえばあこがれのOSだったわけですが,ついに自宅のPCでも手軽に動かせてしまう時代になったのですね.

 修士論文の執筆が終わってハードディスクの整理ができる状態になったので, Linuxをインストールしてみました.

 ここでは自宅の DELL Optiplex GXM5133 にインストールした際に, 手こずったことをいくつか書いてみます. なお,使ったLinuxのアーカイブは,「Run Run Linux 第2版」付属のCD-ROMに収録されていた, Slackware 3.1です.


1. ネットワークカード

問題点

 このマシンには,3COM社3C509BというEthernet cardが内蔵されていますが, 当初全く動作しませんでした. Linux起動時のログを調べてみると, Linuxの自動認識でうまく認識されず,LinuxはでたらめなIRQを割り当てていました.

解決策

何かの資料で,「3C509BはPlug & Playモードではうまく自動認識されないことがあります」 と書いてあったので,以下の対策をとった.

  1. Windows95のコントロールパネル−システムから,このネットワークカードの設定状態(IRQとI/Oアドレス)を調べて,紙にメモ
  2. このカードをPlug & Playモードから手動モードに切り替えるために,
  3. 3COMのwebサイトに行って,カードの設定ソフトをダウンロード
  4. 本体付属の診断ディスクを使って,MS-DOSの英語モードで起動
  5. 先ほど入手したソフトを起動して,カードの設定を

  • Plug & Play --- Disable
  • IRQ, I/Oアドレス --- 既にメモっていた値

に変更

これで何とかOK


2. ビデオカード,ディスプレイの設定 (XFree86)

試行錯誤結果

あれこれやっているうちに出来てしまった.よく覚えていない. 情報としては,以下のような感じ.

○ Graphic card
S3 Trio64v+
:V-RAM = 2MB
:RAM-DAC, CLOCK は自動取得

○ Display
DELL UltraScan 15TX
:H-Sync = 31.5 - 64 kHz
:V-Sync = 50 - 120 Hz
xf86config を実行して,上に示す情報を入れるように進んでゆけば, 良いのではないだろうか.
X -probeonlyでおこなうテストで問題がなくなれば,startxで起動して,画面の表示位置の調整に入る.
xvidtuneコマンドで対話的に調整して,結果の数値をメモっておき, それに従って XF86Config を書き換える. 私の場合は,
Modeline "1024x768"    85    1024 1076 1196 1356   768  784  787  819
てな感じ.  参考までに,私のXF86Configを.

3. SAMBAのインストール,設定

 SAMBAは,簡単にいうと,UNIXマシンをMicrosoft Network の中に参加させるためのソフトです. WindowsのエクスプローラからUNIXマシン内のファイルを操作できるようになるので, 楽ちんです.

 私はSAMBAを入れたかった.理由は,単なる遊びというか勉強のためだが, サーバーを仕立て上げるということをしてみたかったのだ. サーバーを仕立て上げる予定が一応あって,

  1. ファイルサーバー (SAMBA)
  2. プリンタサーバー (SAMBA)
  3. WWWサーバー (apache)
  4. データベースサーバー (未定.フリーのやつ)

となっていて,最終的にはC/Sのデータベースシステムが完成するのだ. NTを買えば簡単に済みそうな気はするが,まあこれは勉強である.

 今回行った設定は最もシンプルなものであって,マニアックな諸兄には物足りないと思う. 各ユーザーがLinuxの各自のホームディレクトリ配下に持っているファイルを, Windows95の「ネットワークコンピュータ」などのSMB clientから読み書きできるようにしただけである.

試行錯誤結果

どこかから(忘れた)SAMBAのアーカイブを入手した.
アーカイブ名:samba-1_9_17p3_linux-2_0_27_tar.gz

ネットワークを構築するにあたっての情報は,以下の通りだ.

---- 情報 ----
*ワークグループ : W1_NT1
*存在するマシン
 dell (IP address:192.168.10.101)
 mebi (IP address:192.168.10.102)
このように,dell, mebi の2台のマシンがネットワーク上に存在する. IPアドレスは,プライベートアドレスを適当に振っている.

1.Makefile の修正

実行バイナリがアーカイブには含まれていたが,自分で make することにした. この方が UNIXって感じで気分が良い. しかし残念ながら一発 make は出来なかったため,Makefile を修正することとなった.

(1) 以下のように1行コメント化

#LIBS1 = -lbind

(2) WORKGROUPの記述を変更

WORKGROUP = W1_NT1

(3) OSに合ったコンパイルオプションを有効化する. 今回は,以下の箇所を有効にした.Linux without shadow passwordsである.

# Use this for Linux without shadow passwords
# contributed by Andrew.Tridgell@anu.edu.au
# AXPROC defines DEC Alpha Processor
# FLAGSM = -DLINUX -DAXPROC -DFAST_SHARE_MODES
FLAGSM = -DLINUX -DFAST_SHARE_MODES
LIBSM =
修正が終わったら,言うまでもないが,
make clean
make
make install
の3連発である.

2./usr/local/samba/lib/smb.conf を作成

以下のような感じでOK
[global]
   workgroup = w1_nt1

[homes]
   comment = Home Directories
   browseable = yes
   read only = no
   create mode = 0750

3./usr/local/samba/lib/lmhosts を作成

以下のような感じでOK
192.168.10.101	 	dell
192.168.10.102		mebi

4./etc/inetd.conf に以下の行を挿入

netbios-ssn     stream  tcp     nowait  root    /usr/sbin/smbd  smbd
netbios-ns      dgram   udp     wait    root    /usr/sbin/nmbd  nmbd
実はもともと入っていた

5./etc/services に以下の行を挿入

netbios-ns      137/tcp                         # NETBIOS Name Service
netbios-ns      137/udp
netbios-dgm     138/tcp                         # NETBIOS Datagram Service
netbios-dgm     138/udp
netbios-ssn     139/tcp                         # NETBIOS session service
netbios-ssn     139/udp
これももとから入っていた

6./usr/sbin に smbd, nmbd へのリンクを作成

ln -s /usr/local/samba/bin/smbd /usr/sbin/smbd
ln -s /usr/local/samba/bin/nmbd /usr/sbin/nmbd

7.inetd に HUP シグナルを送る

kill -HUP inetdのプロセスID

8.Client マシンの lmhostsファイルを作成

clientマシンの c:\windows ディレクトリに, 既に 3. で作成した /usr/local/samba/lib/lmhosts をコピーする.
192.168.10.101	 	dell
192.168.10.102		mebi
なお,文中 /usr/local/samba/lib/ というディレクトリが出てきたが,これは Makefileの中で定義されているので, もちろん自由に変更可能(例えば /etcにするとか).
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